不動産相続でよくあるトラブル6選!解決方法も解説
不動産相続のトラブルは決して他人事ではなく誰にでも起こり得る問題です。
本来であれば、親族間で協力し合いながら円満に相続を進めるのが理想ですが、予期せぬトラブルが発生し関係が悪化することも少なくありません。とくに不動産は現金のように簡単に分割できず、相続人同士の意見が食い違うことがよく見られます。
本記事では、不動産相続に関する代表的なトラブルとその解決方法を解説いたします。相続する予定がある方はもちろん、既に不動産を相続されている方もトラブルを避けるためのヒントとしてお役立てください!
弊社は、不動産に関わるお悩みの総合窓口として、相続に関するお悩みのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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不動産相続で
よくあるトラブル6選!
不動産相続に関連するトラブルは、親族間の関係を悪化させる原因となります。不動産は現金とは違い、簡単に分割できないうえに、なかには高額になる場合もあるためトラブルに発展しやすいのです。
本章では、不動産相続でよくあるトラブルを6つ挙げます。併せて解決方法も解説いたしますので、事前に内容を把握し対策をとりましょう。
- 相続先に関するトラブル
- 分割方法に関するトラブル
- 名義に関するトラブル
- 管理に関するトラブル
- 代償金に関するトラブル
- 税金に関するトラブル
【不動産相続トラブル①】
相続先に関する
トラブルと解決方法
「不動産を誰が相続するか」で起こる揉めごとは、不動産相続トラブルのなかでも代表例といえるでしょう。なかでも下記のようなケースはよくあてはまります。
- 相続人が複数いる
- 遺産が不動産のみ
- 不動産の価値が高い
トラブル内容
相続先の決定は不動産相続のトラブルの原因となります。
とくに複数の相続人が存在する場合誰がその不動産を相続するのか、またはどのように共有するのかについて意見が分かれることが多いです。このようなトラブルは、感情的な対立を引き起こし、家族関係に深刻な影響を与えることもあります。
場合によっては、不動産を相続したい人がまったくいないケースも考えられます。たとえば、需要の少ないエリアの不動産は、売却も活用も難しいことがあります。そのため、誰も相続したがらないでしょう。
解決策
主な解決策は下記の3点です。
- 遺言書の作成
- 専門家に相談する
- 遺産分割調停を申し立てる
相続先に関するトラブルを未然に防ぐためには、被相続人が生前に遺言書を作成し明確に相続先を指定しておくことが重要です。遺言書がない場合でも、相続人同士で事前に話し合いを行い、合意にもとづいた相続分割協議を行うのがおすすめです。
弁護士や司法書士などの専門家への相談も検討しましょう。専門家の助けを借りることで、感情的な対立を避け、合理的な解決策を見つけることが可能です。
それでも、相続先が決まらない場合は、遺産分割調停を申し立てましょう。家庭裁判所において、公正な第三者である調停委員が、双方の意見を聞きながら合意に向けた調整を行います。調停が成立すれば、その内容にもとづいて相続が進行します。
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【不動産相続トラブル②】
分割方法に関する
トラブルと解決方法
相続人全員が納得する形での遺産分割が難しく、やむを得ず相続人全員の共有名義にしてしまうこともあるでしょう。それが後々、分割方法に関するトラブルの原因となります。
- 相続人が複数いる
- 共有名義で相続した場合
トラブル内容
複数の相続人がいる場合、全員が納得する形で不動産を分割するのは困難です。一つの不動産を物理的に分割することが難しいため、誰がどれだけの価値を持つ部分を取得するかで意見が対立することがあります。そして、結果的に共有名義にしてしまうケースも少なくないありません。
しかし共有名義の場合、売却などに関して、名義人全員の同意が必要となるため、相続人の間で意見が合わないと、対立が生じる可能性も。よって、共有名義は後々さらなるトラブルを引き起こすリスクがあるといえます。
解決方法
主な解決方法は下記の3点です。
- 早めに単独名義にする
- 持分のみ売却する
- 共有物分割請求訴訟を提起する
すでに共有名義で相続した場合、なるべく早めに単独名義にしましょう。共有名義は一時的な対処法として考えておくといいです
もし、ほかの相続人との話し合いが長引き、共同所有が負担に感じるようであれば、ご自身の持分を売却して手放すという選択肢もあります。共有名義であっても持分のみの売却であれば問題ありません。
分割方法についての話し合いがなかなかまとまらない場合は、共有物分割請求訴訟を提起するのも一つの方法です。訴訟では、「価格賠償」や「現物分割」、「換価分割」などさまざまな分割方法が検討されます。
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【不動産相続トラブル③】
名義に関する
トラブルと解決方法
「相続した不動産の手続きを進めようと思い立ったが、名義に問題があった.....」というトラブルも多々見られます。下記のケースは名義に関すトラブルが発生しやすいので注意しましょう。
- 不動産の現状の名義人が不明確
トラブル内容
相続手続きのために登記事項証明書を取り寄せると、不動産の名義が随分前に亡くなった人物のままであるというケースが見られます。たとえば、父親が亡くなった際、名義をご自身に変更しようとしたところ、土地の名義が祖父のままになっていた、という事例があります。これは、祖父の相続時に父親が土地の名義変更をしていなかったために起こる問題です。
この場合、直接ご自身に名義を変更することはできず、まず祖父から父親への名義変更を行う必要があります。このように、一つ前の相続が未処理の場合、その問題を解決しない限り、現在の名義変更を行うことができず、手間がかかります。
解決方法
主な解決方法は下記の通りです。
- 生前に名義変更を済ませてもらう
- 名義を次の相続人に変更しておく
- 相続が発生した順に名義変更をしていく
被相続人が生きているうちにその人物が名義になっているかどうか、しっかりと確認しましょう。なっていない場合は、名義変更を済ませてもらいます。
また、親や祖父母が健在のうちに、名義を次の相続人に変更しておくのも一つの手です。相続発生後に前の世代の名義変更手続きを行う必要がなくなり、トラブルを避けることができます。
すでにトラブルが発生している場合は、まず一つ前の相続の名義変更を済ませましょう。この手続きは、一つ前の相続に関わる相続人全員に連絡を取り、遺産分割協議書を作成し、その後に現在の相続手続きに進む形となります。
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【不動産相続トラブル④】
管理に関する
トラブルと解決方法
相続した不動産の管理において、トラブルが発生することもあります。なかでも下記のようなケースがよくあてはまります。
- 相続した不動産が空き家
- 相続した家に誰も住む予定がない
トラブル内容
相続した不動産が空き家の場合、維持や管理が手薄になることが多く、建物の劣化や近隣住民とのトラブルに発展することがあります。
相続した不動産に住む予定がない場合、管理の問題がさらに複雑になります。遠方に住んでいる相続人が多いと、定期的な管理や清掃が難しくなり、結果的に不動産の劣化が進みます。また、不動産の維持費や税金の負担を誰が負うのかで、相続人の間で意見が対立することも少なくありません。
解決方法
主な解決方法は下記の2点です。
- 定期的に管理する
- 早めに売却する
相続した不動産が空き家の場合や、住む予定がない場合でも、定期的な管理を行うことが重要です。遠方に住んでいる方は、不動産管理会社に委託することで、適切に物件の管理を行えます。建物や土地の状態を保つことで、将来的な資産価値の低下を防ぎ、周囲とのトラブルも避けることができます。
早めに売却を検討することも一つの解決策です。相続人の間で共有のまま放置すると、より複雑な問題を引き起こすことがあります。さらに、固定資産税や維持費の負担が増え、不動産の価値が下がることがあります。そのため早期に売却して現金化することで、相続人全員が納得のいく形で資産を分けることができ、トラブルを回避できるでしょう。
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【不動産相続トラブル⑤】
代償金に関する
トラブルと解決方法
このトラブルは、不動産を代償分割で遺産分割した場合に発生しやすいです。
代償金とは、遺産分割において特定の相続人が不動産などの財産を単独で取得する際、ほかの相続人に対して公平を保つために支払う金銭のことです。下記のケースは代償金に関すトラブルが発生しやすいので注意しましょう。
- 相続人が複数いる
- 代償分割で遺産分割する
トラブル内容
代償金の額が適正かどうかについて意見が分かれることがあります。とくに、不動産の評価額が相続人の間で異なると、代償金の金額についての対立が生じやすくなります。
また、遺産分割協議が成立したものの、代償金の支払いが滞ることも。代償分割を選ぶ際には、確実に代償金を支払えるかどうかを確認してから選択することが重要です。話し合いの際に、安易に代償分割を選ぶとこのようなトラブルが発生します。
解決方法
下記の解決方法をご参考になさってください。
- 分割払いにしない
- 支払いについての条項を定める
- 紛争調整調停を申し立てる
代償金の支払い能力がない相続人が不動産を取得することを避けると良いです。事前に資力を確認し、代償分割を選ぶかどうか慎重に判断しましょう。
代償分割を選んだ際、代償金の支払いは一括で行うことを推奨します。分割払いは、将来的なトラブルの原因となる可能性があるため、避けるべきです。
また、遺産分割協議の結果は公正証書として作成することで、法的な効力を持たせることができます。これにより、後のトラブルを未然に防げます。既にトラブルが発生している場合は、遺産分割後の紛争調整調停を申し立て、専門家の介入のもとで問題を解決しましょう。
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【不動産相続トラブル⑥】
税金に関する
トラブルと解決方法
不動産の所有にはさまざまな税金がかかり、場合によっては高額になることもあります。下記のケースは税金に関すトラブルが発生しやすいので注意しましょう。
- 税金が高すぎる
- 共有名義で相続した場合
トラブル内容
不動産を相続した場合、固定資産税や相続税がかかることがあります。とくに、資産価値の高い不動産の場合予想以上の税額が発生し、相続人が支払いに困るケースがあります。十分な資金がない場合これが大きな負担となり、相続後の生活に影響を及ぼすでしょう。
また、不動産を共有名義で相続した場合もトラブルが発生しやすいです。固定資産税や維持費などの費用は、全員で分担するのが通常です。しかし、遺産分割協議で費用分担について十分に話し合われないことが多く、実際に支払いが発生した際にトラブルが起こりやすくなるのです。
解決方法
下記の解決方法をご参考になさってください。
- 遺産分割協議であらかじめ取り決める
- 求償権を行使する
税金に関するトラブルを防ぐためには、遺産分割協議の段階で支払い方法を明確に取り決めておくことが重要です。不動産の共有者が複数いる場合、固定資産税や維持費の分担についても話し合い、全員が納得できるルールを作りましょう。この取り決めは、遺産分割協議書に記載し、書面に残しておくことが効果的です。
もし一人の相続人が税金を立て替えた場合、その分をほかの共有者に請求できます。これは「求償権」と呼ばれ、共有者は持分に応じた費用を負担する義務があるため、正当な権利として立て替えた分を請求できます。
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弊社は、三重県津市に店舗を構え、地域の方々の暮らしをトータルでサポートしています。売買物件を中心に取り扱うだけでなく、不動産に関わるお悩み全般のご相談に応じる「総合窓口」としての役割を担っております。
購入はもちろん、相続問題や不動産売却に関するお悩みを抱えるお客様からのご相談も少なくないです。お客様の大切な不動産を守りながら、スムーズな解決へ向けたアドバイスをご提供いたしますので、安心してお任せください。
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まとめ
- 不動産相続でよくあるトラブル6選!
-
- 相続先に関するトラブル
- 分割方法に関するトラブル
- 名義に関するトラブル
- 管理に関するトラブル
- 代償金に関するトラブル
- 税金に関するトラブル
- 相続先に関するトラブルの解決方法
-
明確に相続先を指定しておくことが重要です。
- 遺言書の作成
- 専門家に相談する
- 遺産分割調停を申し立てる
- 分割方法に関するトラブルの解決方法
-
共有名義は一時的な対処法として考えておくといいです。
- 早めに単独名義にする
- 持分のみ売却する
- 共有物分割請求訴訟を提起する
- 名義に関するトラブルの解決方法
-
被相続人が生きているうちに、その人物が名義になっているかどうか確認しましょう。
- 生前に名義変更を済ませてもらう
- 名義を次の相続人に変更しておく
- 相続が発生した順に名義変更をしていく
- 管理に関するトラブルの解決方法
-
不動産の管理を怠り、そのまま放置すると、より複雑な問題を引き起こすことがあります。
- 定期的に管理する
- 早めに売却する
- 代償金に関するトラブルの解決方法
-
代償金の支払い能力がない相続人が不動産を取得することを避けると良いです。
- 分割払いにしない
- 支払いについての条項を定める
- 紛争調整調停を申し立てる
- 税金に関するトラブルの解決方法
-
遺産分割協議の段階で税金の支払い方法を明確に決めるのが重要です。
- 遺産分割協議であらかじめ取り決める
- 求償権を行使する