
関係人口と“楽しい社会”を考える――ローカルスクールフィールドミエ キックオフ参加記
ローカルスクールフィールドミエ(4th)キックオフに参加しました
9月6日、三重県とOTONAMIEが主催する「ローカルスクールフィールドミエ(4th)」のキックオフに参加しました。
テーマは「仲間づくり」。全6回を通じて、移住者受け入れや地域づくりを学び、参加者同士がネットワークを広げていく講座です。
初回となるキックオフでは、株式会社雨風太陽 代表の高橋宏之さんによる講義と、参加者同士のクロストークが行われました。
「関係人口」と「楽しい社会」――高橋宏之さんのお話
高橋さんは岩手県花巻市出身。代議士秘書や岩手県議会議員を経て、震災後にNPO法人「東北開墾」を立ち上げ、世界初の食べもの付き情報誌「東北食べる通信」を創刊。その後は株式会社雨風太陽を設立し、産直アプリ「ポケットマルシェ」や「ポケマルふるさと納税」を展開するなど、都市と地方をつなぐ事業を広げてきました。著書には『都市と地方をかきまぜる』『関係人口
都市と地方を同時並行で生きる』などがあります。
講義では「田舎にいるからといってあきらめなくてもいい」「日本の目的は楽しい社会をつくること」といった言葉が心に残りました。“地方だからできない”のではなく、“地方だからこそできる挑戦がある”という視点は、とても力強く前向きなものでした。
さらに、岐阜県飛騨市のファンクラブ型ふるさと納税や、岩手県遠野市の農泊といった事例も紹介され、すでに各地で「関係人口」が具体的に形になっていることを知ることができました。観光や移住に限らず、人が関わる新しいスタイルが全国で芽吹いているのだと感じました。

クロストークで出た声と新しい発想
続いて参加者同士のクロストークでは、さまざまな思いや課題が共有されました。
「農業で成功できるモデルをつくりたい」
「日々の業務と並走するのが難しい」
「地域イベントで外の人とどう関わるか」
都市と地方をつなぐということ
私自身も「農地LINK」を通じて農地の相談を受ける機会が増えていますが、簡単に事業化できるものではありません。だからこそ、小さな実験を積み重ねながら“ともに作る・ともに住む仕組み”を探っていきたいと強く思いました。
その中で特に印象的だったのは、OTONAMIEアドバイザーの方が紹介してくださった「さかさま不動産」です。空き家を「貸したい人」ではなく「借りたい人」を先に登録し、その人の思いや背景に共感したオーナーが貸すという逆転の仕組み。空き家や農地の課題に対しても、こうした新しい発想や仕掛けがまだまだあると実感しました。
これからに向けて
今回のキックオフを通じて、地域づくりは「仲間づくり」そのものであると学びました。
まだ理解されにくい部分もありますが、それでも挑戦を続ければ未来が追いついてくると励まされました。
これからは、
農地を区画ごとにシェアし、都市部の人が短期間だけ農業を試せる仕組み
空き家をコワーキングや滞在拠点として活用する取り組み
地域と都市を行き来する「関係人口」が気軽に関われる仕掛け
といった小さな実験を少しずつ広げていきたいと思います。
「楽しい社会」という言葉を胸に、不動産会社としても“住む場所を売る”だけではなく、“使う場所をともにつくる”役割を担っていきたいです。
都市と地方をつなぐ、人と土地の新しい関わり方を、一緒に考えていければ嬉しいです。