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はたらく場所からゆっくり広がる、小さな循環

農地PJ

KAHACHI 嘉八(かはち)――地域の暮らしに寄り添うお店


スマイルコミュニティーが経営するオーガニックショップ「KAHACHI」

ここには、野菜だけでなく、肉、調味料、日用品、そしてお米から作られたヨーグルト「アレルノン」など、幅広い商品が並んでいた。店内は落ち着いた雰囲気で、どの商品も自然と手に取りたくなる配置になっている。

アレルノンは乳酸菌で発酵させたお米のヨーグルトで、口に入れた瞬間のはじけるような不思議な食感が印象的で、はじめての味わいだった。

KAHACHIは「地域の暮らしに必要なもの」が静かに集められた場所。生活の中にあると嬉しいもの、ちょっと試してみたいものが並び、地域に根ざした店づくりが感じられた。



KAHACHI嘉八(かはち)



お米のヨーグルト アレルノン





はまちゃん農園


案内してもらったはまちゃん農園は、想像以上に広い農地で、多種類の作物が整然と育っていた。畑は風が抜け、遠くに山が見える気持ちの良い場所だった。

 

畑では、作業の手を止めて挨拶してくれる姿があって、現場の雰囲気がやわらかかった。農園では竹を粉砕して土づくりに活用する取り組みも行われている。竹を細かく砕き、畑に戻していく循環的な方法で、土地を育てる工夫の一つだ。

 

また、今後は休憩できるスペースを用意して、作業に来る人が安心して過ごせる環境を整えていきたいという話もあった。ほっとできる場所があることで、畑での時間がより心地よいものになると。

こうした部分への気配りが、 農園を支える人にとってどれだけ大切か、現場を見るとよく分かる。 農園を続けていくには、 土地だけでなく環境を少しずつ整えることが重要なんだと感じた。







スマイルコミュニティーが大切にしているもの


スマイルコミュニティーでは、「グリーンコンシューマー(環境に配慮して選択する消費者)を増やす」という考え方が軸にある。お店や農園で扱うものを通じて、暮らしの中で“どんな価値観を大切にするか”を自分で判断できる力を育てていく、という視点だ。

 

食べるもの、使うもの、買うもの。

日々の選択が未来につながっていく。

 

海外では、環境や健康への意識が生活の中に根づいている国も多く、

その影響から、身の回りの物をどう選ぶかが自然と考えられているという話も出ていた。

 

KAHACHIやはまちゃん農園のように、消費者が選べる機会やヒントが身近にあることは、

グリーンコンシューマーという考え方にもつながっていく。



スマイルコミュニティー


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小さな動きが地域の流れになる


KAHACHIの商品選びや、はまちゃん農園での作業の進め方を見ていると、どちらにも「できることを少しずつ積み重ねていく」という姿勢が感じられた。大きな変化を一気に起こすのではなく、目の前のことに丁寧に向き合って続けていく。その積み重ねが、スマイルコミュニティー全体の取り組みを支えているように見えた。

 

地域づくりも、特別な誰かが大きなことを成し遂げて始まるわけではなく、日々の小さな行動が重なって広がっていくものだと思う。農園での取り組みも、KAHACHIでの三重県産を中心とした野菜やその他の商品の販売も、それぞれの場所で続けられている動きが、ゆっくりと地域の流れにつながっていく。

 

誰かの一歩が、また別の誰かの一歩につながっていく。そんな連鎖のような変化こそ、地域づくりの中で大切な力になっているのかもしれない。








訪問を通して


今回の訪問では、丁寧に案内していただき本当にありがとうございました。KAHACHIの品ぞろえや農園の取り組みから、長く続けてこられた積み重ねの大切さを感じました。

農地LINKとして地域の活動を学び続ける中で、このような現場の声を聞かせていただけることはとても貴重です。それぞれの場所で続いている皆様の動きが、地域の循環につながっていくのだと改めて感じました。

これからも、地域の取り組みを丁寧に見つめながら、学びを積み重ねていきたいと思います。この度は貴重なお時間をいただき、心よりありがとうございました。

 

 



最後に 私自身の想いとして


訪問の中で、「どうしてこの活動を始めたのか」と質問をいただく場面がありました。

まず、会社としての思いがあります。
当社は、株式会社ロッシュから続く長い歴史の中で、芸濃町に根をおろし、地元の方々の相談に向き合ってきた時間があります。
これからも「農地のことならジオ」と安心して頼ってもらえる存在でありたい
その気持ちは、私たちの根本にあります。

 

そのうえで、個人としても大切にしたい思いがあります。
自分自身若いころから暮らし、子供が大人になるまで見てきた津市への恩返しをしたいこと。
そして、子供の世代、さらにその先の子どもたちが、今と変わらず安心して暮らせる地域であってほしいという願いです。

私は農業の専門家ではないし、特別に丁寧な暮らしをしているわけでもありません。

それでも、この地域がこれから先、一次産業に向き合う土台を整えていく必要性が大きくなることは確かだと感じています。

 

農業が「選ばれなければ触れられないもの」でも、
「続けるためのハードルが高くて離れてしまうもの」 でもなく、
もっと身近で、日常の延長にある存在であってほしい。

そのために、農地LINKを通して関わり続けたいと考えています。


農地は土地という皆さんの財産であり、相談の対象であり、そして人が交わる場所です。
そのそばに、そっと寄り添える存在でありたい。
大きな夢ですが、必ず形にすると決めています。

 


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